夫婦で体操愛が止まず現在継続中

熊本県 火の君教室

    水間 久仁子

今年70歳になる私は、人生のほぼ三分の一を体操と関わり、現在も継続中である。 この体操との出会いは私が40代のころ、在宅栄養士として仕事をしていた時のことだった。健康づくりをテーマに どの場面でも栄養・運動・睡眠の三本柱を語っていた。ところが私自身が一番できていなかったのが、運動だった。 ある料理教室で同じ思いだった人(後に指導者)との出会いがあり、この体操に興味が湧いた。そして、まだ地域に無かった教室の開催にこぎつけることができた。 私はまず、体操の中身より「実践体育学研究会」という名称の「実践」という表現に注目した。 「実践」、つまり行うこと。思っているだけ、口にするだけではダメ。 自分の身体をまず動かす。それも理論に裏付けされた、科学的に検証されている動きを。 他のスポーツのようにゲーム性を持ったものでもなく、また記録を目指すものでもなく、ただ自分の身体と向き合い、そして継続する。しかし一人ではなく仲間とともに。

 体操を始めて三年目のころ。少し周りを見る余裕ができたころだった。三井島先生の「この体操は女性だけのものではありません。男性も。つまり、これは人間の体操なのです」の言葉に目が覚めるような感動を覚えた。さっそく私は一番身近な夫に声を掛け、現在に至る夫婦での体操実践が始まった。 実は夫の方がこの体操を続けて良い結果が出ている。具体的に言えば、ストレッチによる身体の柔軟性をはじめとして、肩こりゃ腰痛の改善。今では体操が夫の日常生活に無くてはならないものになっている。

 私も夫も、最初のころに比べると老いを感じ、できにくい動きも出てきて、へとへとになることも多くなった。  でも、だからこそ。 これからも夫婦で“体操愛”。教室通いが続きます。