コロナ禍での体操への思い

大阪府

指導者 青木 浩美

 今年で体操継続30年となりました。子供の幼稚園の運動会で、思うように足が動かなくて走ることができず、運動不足をどうにかしたいと思っている時に、新しい教室が作られるからと誘われたのがきっかけです。2歳の下の子供を連れて体操していたのを懐かしく思い出します。胃が弱くて柔軟性がなく、すぐに飽きて辞めてしまう私が、こんなに長く続くとは家族も友人も思っていなかったようで、私自身もそうでした。この体操が素晴らしいのはもちろんのこと、体が良い状態に変わっていくのを実感でき、健康でいるために必要だと確信できたからだと思います。また、指導者になることで、先輩や仲間に支えられ、会員の皆さんからも元気をいただいて続けられています。 こうして当たり前に普通に体操していたのが、昨年の新型コロナウイルスによりできなくなってしまいました。教室代表者懇談会、合同練習会、記念会などの行事も中止となり、教室では密にならないようにし、換気のため窓を開けなければならず、暑さ寒さに耐え、気をつけながら体操をしています。持病があったり、介護のため感染をしないようにと不安になって、続けられなくなった方もいます。 2021年6月現在、大阪では緊急事態宣言が延長され、医療体制もまだ逼迫しており、会場の利用中止や会員さんの意思により教室再開も難しい状況です。毎日がマスク生活で行動も制限されストレスも溜まるので、このような時こそ体操をして、体力を保持し免疫力を高めなければならないと痛感しています。今は思うように体操も指導もできずもどかしい気持ちで過ごしていますが、教室で体操ができない時はホームページに記載されたように、ひとりでもできる4群をして下さいね、と伝えています。 これからもどんな状況でも、会員さんも私自身も体操を続けていけるように、その時にできることをして頑張っていきたいと思っています。全国ではワクチンを希望される方に接種が始まりました。この機関誌を手にされた時には、少しでも通常の生活に戻っており、行事や体操ができていることを願っています。