なかまと励み合う幸せ

神奈川県 港南台教室 井上 道代

 私が、港南台の三井島システム体操教室に入会したのは、平成14年66歳の時です。 60歳までは、横浜市立小学校の教員でした。退職後、66歳まで、別の小学校で、「はまっ子ふれあいスクール」(現「キッズ」)の事務局長として、空室や体育館、運動場を使って、子供達に、放課後、・自主性、創造性、社会性を身につけさせるという目標のもと運営しました。その学校の保護者様をアシスタントパートナーとして募集し、一緒に児童と接してきました。

 6年間働き、その仕事が定年になりましたので、今後の健康維持の為、体操をしたいと考えました。同じ立場だった錦織幸子さん(元小学校教師)と岩間和子さん(元中学校社会科教師)と三人で、体操を実施したいと教室を探していた所、錦織さんの知り合いの方から、三井島システムの港南台教室を教えて頂き、三人で入会させてもらいました。

 きちんとした体操で、ついて行くのに大変そうでしたが、千葉先生が、その人に応じたアドバイスをして下さり、先輩も、「そのやり方違うよ。こうするのよ。」と声をかけて下さり、少しずつ身についていきました。

 「お水を飲んで下さい。」と、千葉先生に言われて、驚きました。教師の時は、子供達の健康を守る為、体育の授業中に水分を取らせては、いけないと指導するように指示されていました。体操教室では、千葉先生が、その人その人に合ったご指導をして下さいました。体操のある月曜日が、5回ある月は、その月の最後の練習日にお菓子を持ち寄り、体操終了後、茶話会が催されました。(コロナ前)その時、一人ひとりが、自分の趣味や他に習っている事などを話し、だんだんと友情が深まってきました。メンバーと心が通うようになりました。 しかし、岩間さんは、病気になられ、体操をやめ、入院なさり、平成30年にお亡くなりになりました。錦織さんは、腰痛で体操を続ける事ができなくなりました。

 そして、残念な事は、平成29年1月に、創始者の三井島智子先生が、ご逝去されました。 98歳でした。大事な先生を失ったけれども、会は続けられる事になりました。 千葉先生は、三井島先生の著書、「いのちからだからだいのち」「三井島智子先生文集」を体操が始まる30分位前に、円形になって座り、順番に一人ずつ30行位ずつ音読して、次の人に交代する形で、勉強会を始めました。その単元内容を読み終わると、千葉先生からの解説があり、わかりやすく教えて頂きました。理論に裏づけられた動きを当日の体操で、更に実施。ありがたいと思いました。